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外国人技能実習生

外国人技能実習生に必須の技能検定での注意点と確認ポイント

約1ヶ月間の講習へ経て漸く企業に配属され実習がスタート!

無事に入国・配属を済ませて、最初は慣れない作業も少しずつ覚えてきて、作業スピードも速くなって、日本語も少しずつ会話できるようになった、配属4~5か月目くらい、やっと一安心できるようになった頃・・・

次の重要な課題、技能検定試験があります。

技能実習1年目に基礎級の技能検定試験、帰国する前には随時3級(専門級)の技能検定試験を受験しなくてはいけません。

基礎級に合格すると2号移行が可能になります。また随時3級に合格すると3号移行が可能になります。(対象職種のみ)3号移行については、詳しく下記にて説明していますので、よろしければ合わせてお読みくださいね!

試験は基本的に、その職種、その作業に沿った試験になりますが、実際は、そんな試験内容、実習の作業にどう関係しているの?って思う試験も中にはあります。

今回は外国人技能実習生が必ず受験しないといけない技能検定試験について私の経験上の注意点や、アドバイスも踏まえてご説明して行こうと思います!

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外国人実習生の技能検定試験の注意点

まず、試験の申込み方法に関しては、組合(監理団体)が手続してくれます。各都道府県の職業(職能会)から送られてきた書類に試験の実施場所の希望等の必要事項を記入します。また職能会の職員の人数が足りなければ、事前に検定員の選出を依頼する職能会もあります。(地域差あり)

試験内容について、基礎級は学科試験(筆記試験)と実技試験の2つあり、随時3級(専門級)に関しては学科は任意、実技は必須になります。どちらも1度づつ追試のチャンスが設けられておりますが、追試で両方合格しない限り技能実習2号に移行できなくなり、帰国になります。

・試験の申込みは早めにする!(在留期限の6~7か月前まで)

・在留期限の3か月前までには受験すること!

【理由】申込みが遅れると、試験に立ち会う各都道府県の職能会方々の日程調整も厳しくなり、受験日が在留期限ぎりぎりになることもあります。1度で合格すればよいですが、万が一、追試になった場合に、合格証書の提出または連絡を在留期限までに行わないといけません。在留期限後の提出および連絡になると、基礎級の場合、その間、実習はできなくなります。また随時3級(専門級)で3号に移行させたい場合も同様に在留期限までに合格する必要があります。追試を受験することも考え、遅くても在留期限の3か月前までには受験をすることをおすすめします!

下記、参考リンク(厚生労働省)

外国人技能実習生の技能検定に関する注意点

試験の内容は職種・作業によっても異なりますので各都道府県の職業能力開発協会(職能会)で過去問や実技試験で使用する試験材料も販売しておりますので予め入手して、日本語に自信がない実習生には企業配属後すぐ、少しでも理解できる実習生には遅くても受験日の3か月前には過去問を渡し、実技試験の練習や勉強させておき、学科や実技の模擬試験を実施するこことをお勧めしています!

下記、参考までに愛知県職業能力開発協会の試験問題等のコピーサービス

愛知県職業能力開発協会

また、アマゾンや楽天ブックスでも問題集の購入ができます。

■建設関係(家具製作、建築大工、とび、型枠施工、鉄筋施工、内装仕上げ施工、塗装)


■諸工業系(婦人子供服製造/ 紳士服製造/ 帆布製品製造/ プラスチック成形/ ハム・ソーセージ・ベーコン製造/ 水産練り製品製造/ 工業包装)


また、外国人技能実習生の技能検定試験の過去問の公開や、検定員の選出にしてはこちらで詳しく記載しておりますので、ご参考にしてください

基本的に基礎級は合格させる為の試験ですから、基礎級は90%以上は合格しますが、中には試験に慣れてなくて当日の実技試験を時間内にできなかったり、日本語の自信のなさから学科試験の答えの順番のみを丸暗記して不合格になった実習生や100人に1人くらいの割合で追試も不合格で帰国になった実習生を見てきました。

技能検定試験日のお給料について

この日は1日分のお給料の支払いは必須です。時間が余れば職場で仕事をし、必ず1日分のお給料が発生します。有給扱いはできません!

外国人実習生への確認ポイント

試験の合格点は学科は12点/20点、実技は減点法で60点/100点が、合格ラインになります。ただし、どこが問題で不合格になったか、何点だったかは教えてくれません。

学科の基礎級に関しては、たいていの実習生から後で聞くことは、過去問にない問題が2問出題されていることです!そう考えると、学科では模擬試験実施で14点以上はとっておいた方がよいでしょう。では、実習生を合格させるには、どうすればよいでしょうか?合格に向けてのポイントを下記にまとめてみました。

基礎級(学科)

・過去問をひたすら勉強させ、文章を日本語で理解できるよう母国語等でも説明する

模擬試験をして実力を認識させ、間違った問題に印をつけて、自分が間違いやすい問題を把握させる

・ひっかけ問題があるので、必ず最後まで文章を読み、2回読むことを癖づける

基礎級(実技)

・試験練習が一通り終わったら時間を計って模擬試験を実施する(目標は10分前に終了)

随時3級(専門級)実技

・3号に移行したい(2年延長)か、否かの進路希望の聞き取りを実習2年目に確認しておき、移行希望者は企業に伝え、しっかり練習させてもらう。

・人数が大勢いる場合、3号移行希望者を優先して先に受験させる(追試を考慮)

 

随時3級(専門級)の試験は企業や実習生の3号移行の希望がなくても、受験は必須になります。

まとめ

試験本番は誰も助けることができないわけですから、最終的には彼らの実力にかかってきます。実習生も基本的には3年間の収入は見込んで日本に働きにきているわけですから、基礎級が不合格で1年で帰国なんて計算に入れてない人が大半なので、本気で合格に向けて勉強や練習に取り組みます。

ただ、勉強の仕方が分からない。何をすればいいかわからない。いつ頃から勉強をすればよいかわからない、でも合格しないといけない・・・そんな疑問や不安を抱えながら月日が過ぎて、挙句の果てに技能検定試験があるなんて初めから聞いてなかった等、ごねる実習生も中にはいます。

彼らに進捗状況を聞いたところで「ダイジョウブ ベンキョウシテマス」を安易に信用してはいけません!この辺りはお国柄だと思いますが、日本人の場合100%できていたとしても、「完璧です!」「大丈夫です」と答える人は何人いるでしょうか。

大抵の実習生は20~40%で「大丈夫」、50%以上で「完璧」・・・そのような感覚で話をしますから、そこは日本人との感覚の違いだなぁ・・と、私は実感しました。

私も過去に何百人もの実習生を受験させてきました。試験の過去問を配布して「勉強してますか?」と質問して「はい。してます」とたいていの実習生はそう答えます。だからといって彼ら任せにしていては後々大変な目似合います!組合と企業が協力して勉強会を開催したり、その後、模擬試験をやってみて何点とれたか、実力をお互い確認する!合格点以上の実習生はみんなの前で褒めてあげる!そうすることで、みんなで協力して頑張った、努力し、認めてもらえたことを共有することで、実習生と企業との関係性もうまくいくように思います。

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