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外国人技能実習生

工業包装随時3級技能検定試験【実技】の内容と重要ポイントを解説

今回は合格のハードルが高い、工業包装随時3級の実技試験の内容と重要ポイントを解説していきます!

■まず、工業包装随時3級はいつごろ受験になるのでしょうか?

⇒技能実習2号、帰国の3か月前までに受験が必須です。もし同企業でそのまま3号移行を希望であれば、追試の期間や認定申請手続きの時間も考慮して6か月前までに受験しておくとよいでしょう。ただ、各地域の職能会の混雑状況にもよりますので、事前に管轄地域の職能会または、協会に確認しておきましょう。受験開始に関しては1号期間中からも受験は可能です(職能会の職種)学科と実技の2種類の試験ございますが、学科試験は任意になっています。実技試験は必須です!

■随時3級試験【実技】不合格の場合どうなる?

3号への移行はできません。2号までの実習になります。1回目の試験で不合格の場合は、追試として1回チャンスはありますが、追試も不合格の場合は、技能実習2号で終了となります。=帰国になります。3号移行を希望であれば、在留期間中に実技試験に合格する必要があります。合格すれば、一旦、1ヶ月以上、母国に帰国して、再度、3号技能実習生として同じ職種で追加で2年の実習は可能です。(実習先は別の企業でも同じ職種であればOK)

ですので、工業包装で3号移行するには実技の合格が必須となり、また、内容も基礎2級の試験に比べると課題が2つあり、内容も防水袋の作成と、木箱の作成があるので難しくなります。普段、釘打ち等をしていない人であれば何度も練習が必要な試験内容になります。

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工業包装随時3級実技試験の内容とは?

■工業包装随時3級実技試験の問題はこちらでご覧いただけます(下記参考リンク:中央職業能力開発協会)

工業包装随時3級実技試験問題

合格の重要ポイント

 1.時間内に完成させること

2.防水袋に水を入れて漏れがないこと

3.木箱の釘の打ち間違えの本数

0~5本 減点なし/6本目以降 減点対象

4.木箱のふたが水平に閉まること

課題1.ポリエチレン加工紙で防水袋を1個作成する

◆試験時間30分 終了時間40分 ※30分以降は減点対象

内装用防水袋の寸法を計ります。支給材料のポリエチレン加工紙は900~910㎜×1,800㎜で支給されるため、これを「出来上がり寸法」通りの822㎜×1,618㎜にカットします。

また、ヒートシールする寸法の20㎜は写真のように金属製直尺を使って、折ってしまう方が線を引くより時短となります。試験時間内に終了することがまず重要基準です!

寸法通りに印をつけて、線を引くことで折り目の罫線をつけていきます。

余剰な寸法をカッターナイフでカットしていきます。

罫線のとおりに折り目をつけていきます。線は防水袋の内側となる部分にしておきます。

山折り谷折りを作ります。

縦の折り線に比べ、横の折り線が長いため一度に折ることが困難です。

その場合は、縦線部を先に折りたたんでから行い、作業机の端を利用して折り目を作ると、やり易いです。

折り目の通りにたたみます。

20㎜の箇所のヒートシール部を合わせて、ヒートシールしていきます。

ヒートシーリングの出来が水漏れ防止に影響します。ヒートシーラーが細い場合は、上部・下部に分けて熱すること。ヒートシーラーの中心部で熱を加えること。など意識することで、出来栄え・強度ともに仕上がりがよくなります。

実技試験問題p4.製作図③のとおりに折っていきます。箱の形を形成する底面部分は、折り線を引かずとも三角形の頂点を合わせながら折ることで一通りの折り方に決まります。

写真のとおり三角形の下に手を入れて行うことにより折りやすくなり、形も安定します。箱の底面が完成したら壁面を折り曲げていきます。

対にして折り曲げたときに重なる部分がヒートシール部分です。

折り目を起こし、ヒートシールしていきます。

三角形部の端を折りたたみ、広げると袋が出来上がります。フタの部分はヒートシールしません。

防水テストをして、水漏れがなければOK!

課題2.木箱の作成(合板、板材、くぎを使用)

◆試験時間1時間 終了時間1時間20分 ※1時間20分以降は減点対象

平打ちを行います。

組み立てを行います。(つま板 側板 底板)※底板は側板にくぎ打ちしてはいけません。

蓋板でふたをする。※ふたはくぎ打ちしてはいけません

重要ポイント

作業台が高い場合は、くぎを打つ時の力がかかりにくいので、作業台を低くする

くぎを打つ回数を減らして打てるようにする 目安1本を3回で打つ

ここではスピードが重要なポイントになる※多少荒くてもとりあえず完成させること!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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